成瀬さん、お疲れさまでした

すでに多くの方がご存知だと思いますが、

トヨタのテストドライバーでニュルブルクリンクのカリスマともいえる

成瀬弘氏が23日ニュルブルクリンク(ドイツ)近郊の一般道でLFAのテスト中、

同じくBMWのテストカーと正面衝突して亡くなられました。

67歳でした。

成瀬氏はトヨタテストドライバーのヘッドでした。

ボク自身も数年前に声をかけていただき、テストドライバーの研修会に

ゲストとして3度ほど呼んでいただいたことがあります。

一度は大雨の袋井テストコース。

そして、厳冬の士別テストコース。

士別では、スープラのテストカーで隣に乗せていただき見事な雪上ドリフト走行を

拝見させていただきました。

そして、トヨタ車のハンドリングの問題点をはっきりと口にして、

良いクルマを作らなければならないことを熱弁されていました。

何時お会いしても、その理想を力強く語っていたことが印象的でした。


今年のニュル24時間でもお会いしてお話しすることができました。


危険と隣り合わせの職業柄、安全を願いつつもこのようなことが起こることを

完全に否定できるものではありません。

ボク自身も、いつも感じていることです。

トヨタのクルマ作りの中にこんな悲しいことも生かされていかなくてはならない

と思います。また、生かされていくでしょう。

成瀬さん、お疲れさまでした。

そして、たくさんありがとうございました。

合掌