前戦の岡山。
電気系のトラブルによってスタートから数周を失い苦しい戦いとなりました。
結果は悪かったけれども、レース中にトップのマシンよりも速く走るなど、マシンのセットアップは良かったことなどが確認され、チーム全員が次に繋がるレースができたことを確信し心が折れることはなかったのです。
しかし、伊藤エンジニアは少し違っていました。
岡山のセットで富士は走れない。
それほど岡山では思い切ったセットアップを施していたのです。
レースとうものは1戦1戦が勝負。
もうこれでよいということはないのです。
岡山の時のと同じように、伊藤エンジニアはあるセットアップを考案。
そして、その基本セットが施されたアストン君が金曜日の午後、富士でボクたちドライバーを待っていました。
メカを含めたスタッフ全員と挨拶。そしてアストン君にも。
夕方からはドライバーズブリーフィングがあります。
なので、今年は遅くとも金曜日の夕方までにはサーキットに入っていなくてはなりません。
でも、金曜日に入ることでスタッフとのコミュニケーションも密になりいろんな面で良いことが多いようです。
そして、瀬口監督、伊藤エンジニアとドライバー2名でセットアップやレースのストラテジー(戦略)について話し合いました。
ミーティングのテーマは、どの段階でピットインをし何をするかです。
今回のレースレギュレーションでは2回のピットストップが義務付けられ、そのときドライバー交替も義務となります。
これまでのレースでタイヤ交換をしなかったチームが上位にきていることを考慮して、我々も可能な限り交換をしない作戦を立て土曜の練習走行に挑むことにしました。
金曜の夕食は監督、エンジニアそしてメカニック全員と“とんかつ”を食べました。
ロース220g!美味しかった!!
今回のホテルは御殿場インター前のビジネス。
けっこう近くて1Fにコンビにもあるし、ある1名は普通なら有料チャンネルが無料見放題で素晴らしい! と感激していました。いったいどんな映画を見たのでしょうか?
さて、土曜日。
ヨッシーから走り始めます。
いきなりトラブル発生!
シフト関連のものだったが、すぐに対処して修理完了。
メカさん皆、手際が良い。
かなり走ったところでボクがチェック。
アンダーステアーが強いことと100Rのオーバーを確認。
しかし、調整で対応できるレベルではないかということに。
その後、ヨッシーが走って予選の準備だ。
とはいえ、予選用として大きくセットは変更しない。
でも、最後のアタックで2番時計!!
いいぞヨッシー!!
期待が膨らみまっせ!
でも、一つ安心しているのは前回の電気系のトラブルが再発していないことだ。
午後に始まる予選。
まず、ボクから走り始める。
しかし、意外によく滑る。
100Rはスピンしそうなくらいに…。
サポートイベントで直前にカートの走行があったことも影響しているだろう。
ただ、ニュータイヤの走り出しが予想以上にすべりやすいことも確認できた。
レース中でのこのようなシチュエーション、アウトラップは注意しなくてはならない。
2周計測の後ピットイン。
ヨッシーに交替して確認、そして微調整を試みる。
そして、ニュータイヤを投入していよいよアタック!
1分43秒台には届かなかったけれどもスーパーラップ進出決定!
予定通りだ。
007のミュージックに乗って(アストンマーチンだからね)ヨッシーによるスーパーラップアタックが始まる。
TV映像から、かなり攻めていることが分かる。
結果は今回初めての1分43秒台を記録!
4位だ!
スパーラップで使用したタイヤはレーススタート時に使わなくてはならないため、我々はミディアムタイヤをチョイスしていた。
そのタイヤで1分43秒台はス・バ・ラ・シ・イ!
夜はヨッシーと2人で和食をいただきました。
♪決勝の日曜日♪
今日も快晴。
ホテルの駐車場から富士山がくっきり見えて心が洗われる気分。
フリー走行はAM8:30とちと早い。
少し走りこんだ(15周ほど)ミディアムタイヤでガソリンを90L投入してボクからスタート。20分間の連続走行で確認する。
滑りやすいがバランスは良い。
後半になって1分45秒台を記録。
ただ、100Rはレース中辛そうだ。
その後ヨッシーが確認してやはり1分45秒台。
サファリも走りタイヤのタレ具合を確認した。
いよいよレーススタート。
バツグンのスタート!
そしてパッシング!
2位に上がった後、しっかりとタイミングを見計らってトップに浮上。
ピット内ではやったぁ! の声が。
しかし、すぐに無線でタイヤがやばいとの連絡が入る。
予想以上にタイヤのタレが早いようだ。
39周でボクに交替する予定を少し早めてピットイン。
ピットイン時はタイヤが厳しくなり3位に落ちていた。
4輪交換&給油。
ドライバー交替もスムーズに完了。
何度も練習した成果が出たね。
コースイン!
アウトラップが重要だ。
冷えたニュータイヤ。
慎重に、しかしタイムロスしてはならない。
でも、温まったと思ったら4周も走らないうちにリヤタイヤがタレ始め100Rで横を向く!
これは厳しいレースになるぞ。
そう思い、できるだけリヤタイヤをいたわる走りを心がける。
というのも、次のピットインでは給油のみでタイヤ交換はしないストラテジーだったのです。
でも、タイムロスもしてはならない。
厳しい20数周でした。
いちおうリヤが厳しいと無線連絡を入れる。
でも、タイヤはノーチェンジとの答えが返ってきた。
3位を走りながらピットイン。
そして、今度もスムーズにヨッシーに交替完了。
予定通り給油のみだ。
後で聞いたのだが、ヨッシー自身がタイヤ交換はしないと決断していたのだ。
つまり、そのタイムロスよりも辛いハンドリングを腕でカバーするという決意の表れだ。
みんなタイミングモニターの映像に注目。
他車のピットインもあるがどんどんアストン君の順位が上がっていく。
そして4位となり、前を行くのは#19。
その2台のバトルがTVに映し出される。
必至で食い下がるヨッシー。
そして、ついにパス!!!!!
ピット内歓喜!!!!!
ピットサインエリアでスタッフ全員が見守る中フィニッシュ!!!!
3位表彰台だ!!!!!
全員ハグ攻め!!
抱き合って喜びました。
スバラシイ!
レースが!
できました!!!!!!
応援してくださった皆さん!!!
ホントウニ!!
ありがとう!!!!!!
チーム全員で登った表彰台です。
みんなありがとう!
さぁ、次はセパンだ。
まだまだ行きますよ!
東京中日スポーツに掲載されました。
